ゆるるん自宅警備

大人になりたくない大人のブログです

カッコイイ私とカッコ悪い私

「あぁ・・・魔法が使えたらなぁ・・・」と何回願ったか分からない。

私は毎日魔法が使えたら・・・と言う妄想と想像をしている。

見た目はおばさん、中身は子供の私はコナン君の逆バージョン。

魔法が使えたら空が飛べたり、壊れたものが直ったりする。

いつまでも少年の様な気持ちを持ち続ける私は「魔法使い」になりたくて仕方なかった。

ドラえもんが本当に居たらなぁ・・・」と願う子供と似たような気持ちだ。

どう考えても私はのび太君ポジションだ。

何か困ったことがあったら「ドラえも~ん!道具出して~!」と泣きつき、ひみつ道具を出してもらい、ジャイアンスネ夫に仕返しをして調子に乗り道具を使いすぎて最後に痛い目を見る。

私はのび太君を見ていて他人とは思えない。

私は旦那にいつも「何とかして~」と泣きつきめんどくさい事を押し付けているのだ。

旦那はひみつ道具が出せないドラえもんなのかもしれない。

ひみつ道具が出せないドラえもんはただのイイやつだ。

せっせとのび太君の面倒を見ているドラえもんを見ると「あぁ・・・旦那はどんな気持ちでドラえもんを見ているのだろう・・・」と心配になる。

私に子供が居たらのび太君みたいな子供になると思う。

寝坊をして叱られて、宿題を忘れて叱られて、テストの点数が悪くて叱られて、いつも楽をしていたいと願う姿は子供の頃の私だ。

もしかしたらクレヨンしんちゃんしんのすけみたいなおしりを出す子供かもしれない。

最悪のび太君としんのすけのハイブリットかもしれない。

どちらにせよ私に似たらロクなことがないだろう。

ドラえもんの夢は叶わないけど、魔法使いになりたい夢は画面の中なら叶った。

ゲームの中の世界で私は「職業魔法使い」になった。

ちなみに旦那は「剣士」になった。

 

ゲームの中の私は現実世界の私よりカッコイイ!!
魔法が使える!これが一番大きい!
回復魔法を使える私カッコイイ!攻撃魔法で悪い敵をやっつける私カッコイイ!
それに足がめちゃくちゃ速いし、ワープ的な物も使える。
現実の私は魔法は使えないし、ワープも出来ないしノロマだ。 

現実の私が出来る事と言ったら、嫌な事をしてきた人に対してブツブツと文句を言う位しか出来ない。

ビビりなので相手によっては文句も言えない。

旦那にあーだこーだと告げ口するのが精一杯かもしれない。

足腰立たなくなるまで悪口を言う事も出来ないノミの心臓の持ち主が私なのだ。

とてもカッコ悪い私・・・。

普段カッコ悪い私はゲームの中のカッコイイ私を見て「ふっふっふ・・・私カッコイイ・・・やればできるじゃん!」と満足する。

その自己満足の時間はパーティーを組むと終わる。

カッコイイ私はソロの時だけなのだ。

パーティーを組んだ瞬間に自分よりカッコイイ人が目立つのだ。

現実で優秀な人はゲームの中でも優秀なのだ。

手際がいいのかなんなのか?私よりレベルもはるかに上だし、使える魔法も多い。

私の魔法なんて鼻くそみたいな攻撃力しかないのだ。

そんな鼻くそ攻撃の魔法で満足していた自分が恥ずかしい。

カッコイイ人にカッコよくなる近道を教えてもらったら「課金」だった。

装備や武器を「円」で買うと強くなる。

いや・・・正しくは「円」をゲームの世界のお金に換えて装備や武器を買う。

もしくは「円」でゲームの中の私に武器や装備を仕送りする。

私は「え・・・全てお金の力なの?じゃあお金持ちは魔法使いたい放題じゃん!」と金の力を見せつけられた。

カッコイイ人は「3000円で装備が一式揃うんだよ」と教えてくれたが、セコイ私は3000円マクドナルドに持って行けばハッピーセットが何個買えるんだろう・・・と考えてしまうのだ。

私の頭の中はいつだってハッピーセットだ。

まだ3000円を使う勇気が無くてゲームの中の私はせっせとアイテムを拾い、ゲームの中のバザーに出品して小銭を稼いでいる。

ゲームの中の世界にも金持ちはたくさんいて、私がその辺に生えている草でもバザーに出品すれば買ってくれる。

金持ちはわざわざアイテムを探しに行かないのだ。

いつだって金持ちは「時間」を「お金」で買うのだ。

私は「時間」だけはたっぷりある自宅警備員なのでせっせとバザーで稼ぐ。

カッコイイ私のはずがその辺の草を出品して小銭を稼ぐ姿はお世辞にもカッコイイとは言えない。

画面越しに生活感がたっぷり漂う。

時々「あれ?これゲームの中だよね?ゲームの中でも私は小銭を稼いでるの?これじゃ現実と変わらないじゃん!」と泣きたくなった。

ゲームの中でその辺に生えている草をバザーで売っている私の姿は、現実で「メルカリ」で古本を出品している姿と変わらない。

違うところと言えば、ゲームの中の私の方が痩せていると言う位だ。

 

「働いたら負け」みたいなノリで「課金したら負け」と勝手に思い込み私はせっせとバザーで稼ぎ、強く優秀な人について行ってどんどんレベルを上げた。

レベルを上げても「課金装備」の方が強く優秀なので、パーティーを組むと弱い装備の私だけ悪い敵にボコボコにタコ殴りにされる。

呪文を唱えている暇もない位メタメタにされる。

こんなはずじゃなかった・・・。

カッコいい私に酔いしれたくて魔法使いになったのに、呪文も唱えさせてくれないなんて・・・。

必殺技を最初からお見舞いする正義のヒーローなんていない。

どのヒーローもあれこれ段階を踏んでから必殺技を出すのだ。

アンパンマンだってバイキンマンを見た瞬間に「アンパンチ!」としているわけじゃない。

バイキンマンが何か悪い事をしているから「アンパンチ!」を出すのだ。

でもそんな事も言っていられないので、卑怯な私は必殺技を最初から出し続けた。

ゲームの中の私は必殺技を出し続けてスタミナが減り、動機息切れをしていた。

「救心」を渡してあげたくなる様な状態になった時、やっぱり敵に囲まれてタコ殴りにされた。

そもそも鼻くそレベルの必殺技なんて大したことないのだ。

ちなみに旦那は「剣士」なので「魔法」よりも攻撃力が強いので私みたいな悩みは抱えていないらしい。

剣士は呪文を唱える必要が無く、私が呪文を唱えている間も攻撃が出来るのでタコ殴りに合わないみたいだ。

もうこうなったら回復担当になるしかない私は、パーティーに入るとせっせとみんなに回復魔法をかけるようになった。

毒にかかれば治して、ケガをしたら治す。スタミナ回復も忘れない。

ハリーポッターみたいになりたかったけど仕方ない。

3000円を払いたくない人間はこうなるのだ。

結局努力ではなく金なのだ。ゲームにいくら払えるか?なのだ。

現実もゲームの中もカッコ悪い私だけど、いつかカッコイイ魔法使いになれるように今日もせっせとその辺の草をバザーに出品する。