ゆるるん自宅警備

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高山の味噌

私は今まで4回ほど岐阜県に旅行に行った。

岐阜県と言っても「白川郷」と「高山」に行ったと言った方がいいかもしれない。

白川郷は合掌造りが見事で夏に見に行った私は感動のあまり「冬の白川郷も見たい」と言って真冬にせっせと車を走らせ雪の降る白川郷を見に行った。

真冬の白川郷のライトアップはしんしんと静かに雪が降り、寒さも忘れてしまう程見とれてしまう。

 

旦那と結婚して「新婚旅行はどうする?」と聞かれたので「白川郷を見に行こう」と提案した。

今までの2回は私が一人で思い付きで行っているので旦那は見たことが無かった。

私の行った方がいい所リストの中に「白川郷」と「黒部ダム」は常に入っていた。

でも「ワイドビューひだ」に乗って行きたかったので黒部ダムはまたの機会にしようとなった。

そんな事で新婚旅行は2泊3日で「白川郷」「高山」と言う計画を立てて行った。

泊るのは高山市内のホテルに決定。

飛騨高山からならタクシーで景色を眺めながらあっという間に到着できる。

 

旅行当日の朝、新幹線のぞみで名古屋まで行き、ワイドビューひだに乗りディーゼル列車の心地よい振動を感じながら「こんなのんびりした旅もいいねえ・・・今までは車だったからなぁ」と思い旦那を見たら「名古屋ビール」なるものをプッシュっと開けていた。

昼から好き放題やっている。でも仕方ない。

うちから飛騨高山まで6時間の移動なのだ。

旦那は早朝に起き、寝起きの悪い私を叩き起こしてやっとの思いで名古屋まで来たらビールの一本も飲みたくなるだろう。

ワイドビューひだ」に乗ったら後は現地に着くまで乗り換えなし。

鉄道の旅の良い所は運転しなくていいので相手に気を使わなくていい所だ。

私が運転しているときっと旦那はビールの蓋を開けづらいだろう。

旦那は車の運転が嫌いなので運転する事は無いと思うが、もし私が助手席に座っていたら居眠りもしづらい。

好き放題もこういう時ならOKだ。

高山に着きホテルにチェックインして翌日のタクシーを手配した。

それまでは物産店などを見て過ごして豪華な夕食を食べた。

旦那は「飛騨牛ってうまいなぁ」と何回も言っていた。

「私の飛騨牛もちょっと分けてあるよ」と言ったら「え?いいの?だって5切れしかないよ!」と言うので「もう3つ食べたから後2つ食べな」と言いながらニコニコして食べていた。

旦那は飛騨牛が随分と気に入ったみたいだ。質より量を好む旦那だが、飛騨牛だけは違った。

美味しい夕食で私達は幸せだった。

 

翌日タクシーは時間通りホテルに到着した。

運転手さんは観光客に慣れており車内で高山や白川郷の事を詳しく教えてくれた。

白川郷に着き展望台に行った。

展望台から見える合掌造りは絶景だ!

海外からわざわざこの景色を見に来たくなるのもうなずける。

旦那は白川郷の景色を見て「おぉ!すごいね!」と言ういかにも普通の反応をしていたが、夏の暑い日差しを感じながら白川郷で飲むラムネは特別美味しかった。

旦那はまた昼間から「白川郷ビール」と「飛騨牛コロッケ」を食べてご機嫌だった。

私は記念にちっちゃい合掌造りの置物を買って再びタクシーに乗り高山市内のホテルに戻った。

白川郷の町は時間がゆっくり流れていて、優しく美しく歴史を感じさせてくれる。

優しい時間、どこか懐かしさを感じさせる景色、たくさんの歴史。

白川郷をたくさん楽しんだ。

 

次の日は高山市内の観光をしてから電車に乗り新幹線で帰る。

それまで高山市内を観光した。

観光しながら食器が好きな私は「小糸焼」の茶わんなどを買ってご機嫌だった。

古い町並みの中であるお店に入りそこで私は出会ってしまった。

すんごい美味しい味噌に・・・。

赤味噌と麹味噌を混ぜて作っているみそ汁を飲んだのだ。

高山の味噌はうまいと聞いていたし実際知っているつもりだったが、ここまで美味しいみそ汁は飲んだことなかった。

これだけ味噌が美味しいなら醤油だって美味しいはず。

私は旦那に「味噌と醤油を買って帰りたいんだけど・・・」と言ったら「はぁ?」と言われた。

新婚旅行に来ていて、荷物も宅配便で送ってしまった後に「味噌と醤油を買いたい」などと言われたら「はぁ?味噌と醤油ならスーパーで買えよ」と言われても仕方ない。

でもこれはスーパーで売っているのとは違うんだ。

私は500グラムの赤味噌と麹味噌を2個づつ買って醤油も四年醤油と一年醤油、生びき醤油300mlを一種類づつ買った。

私はそれらを迷いなく全部旦那のリュックに入れた。

一気に重たくなったリュックを背負う旦那。ワガママな嫁を貰うとこうなるのだ。

でも私がワガママなのは今に始まった事じゃない。

結婚するまで10年以上の間、旦那は私のこんなワガママに付き合っているのだ。

結婚した以上仕方ない。

私との結婚は「ハイリスク、ノークレーム、ノーリターン」なのだ。

味噌の一つや二つは覚悟してもらわなければ・・・。私のカバンには茶わんが入っているのだから割るわけにはいかない・・・。と思い高山ラーメンを堪能して私達は家に帰った。

 

新婚旅行から帰って来て早速きゅうりに味噌をつけて食べてみた。これがまたうまい!

みそ汁も作った・・・・。やっぱりうまい!

このみそ汁をもっと美味しく飲みたいと思い、その後鰹節を削るところから始めた。

昔はおじちゃんちでよく鰹節を削ったもんだなぁなどと思いながら鰹節を削り丁寧に出汁を取ってみそ汁をグレードアップした。

努力を重ねれば重ねるほどみそ汁は美味しいものになっていった。

味噌を使って「ほうば味噌」もやった。

実は旅行中に物産店で卓上の飛騨コンロを買っておいたのだ。

家でほうば味噌をやろうと言うと旦那も高山で買った地酒を出してきてご機嫌だった。

 

今まで過去に行った2回は景色を見るだけで食べ物は適当なものを食べていた。

どうして知らなかったんだろう・・・。

旦那に「冬の高山を見てみたい・・・雪の高山もきっとキレイだろうなぁ。」と言ったら旦那は結構乗り気で「いいね!」と答えた。

私はすっかり高山の魅力の虜になった。きっと旦那も高山が気に入ったと思う。

 

冬に金沢と富山を経由して高山に行った。

北陸新幹線「かがやき」に乗ってみたいと思い、新横浜から「のぞみ」で東京に出て東京から「かがやき」に乗り金沢で下車。

金沢で一泊して楽しんで富山に戻り「ワイドビューひだ」に乗り高山に行き一泊して、高山から「ワイドビューひだ」に乗り名古屋に出て名古屋から「のぞみ」で新横浜に戻ると言うルートだ。

新横浜からスタートして新横浜に戻るぐるっと一周するタイプの切符と金沢から富山の片道切符が出来上がった。

ぐるっと一周する切符は私の予想より8000円も安かった。

私と旦那は金沢を楽しんでまた高山に行った。

ワイドビューひだ」に乗って高山に向かう景色は前回と違って雪だった。

久しぶりのディーゼル列車は雪景色の山の間をどんどん進んで行く。

高山について私達は前回と同じホテルを取ったので迷うことなくチェックイン。
今回は富山からなので早めに着いたのだ。

荷物を置いて町に出てお昼に高山ラーメンを食べた。

寒い中食べる高山ラーメンはとても美味しく体の芯からポカポカした。

「あぁ・・・この味・・・美味しいなぁ」と高山にまた来れた事を喜んだ。

旦那に「明日帰る前にもう一度高山ラーメンを食べたい!」と言ったら「いいよ!美味しいよね」と返ってきた。

そのまま美味しいお味噌屋さんに向かった。

お味噌屋さんに行って「宅配はやっていませんか?」と聞いたら地方発送もやっていると言うのであれこれ買った。

味噌も買い醤油もリットルで買った。

宅配便のおかげで今回は旦那に背負わせなくて済んだ。

名前と住所を記入すると年に2回送料無料になるハガキが送られてくると言うので早速記入した。

これで味噌が無くなっても電話一本でお取り寄せが出来る!

味噌と醤油を買ってルンルン気分で店の外に出たら旦那がニコニコ顔で待っていた。

その時旦那はあちこちの酒蔵に入り「地酒の試飲」ですでにいい感じに酔っぱらっていた。

「いやぁ・・・○○さんにお土産で頼まれたからさ・・・買うからには味をちゃんと確認しないとねぇ・・・えへへ」と言いながらあっちの酒蔵、こっちの酒蔵、そっちの酒蔵に行きあれこれ試飲した。

タダで試飲できるところもあるし、有料の試飲もあった。

旦那はタダで試飲をしまくって酔っぱらってた。

「そうそう・・・タダならいいの。タダならいくらでも飲んできなさい」と思い旦那の試飲に付き合った。

試飲するたびに「美味しいなぁ」と普通の感想を言いながらチビチビと飲んでいた。

旦那はしっかり自分のお土産の日本酒を選び、頼まれた地酒も一緒に宅配便で送った。

あれだけ飲んだんだから帰ってから「あれ・・・なんかイメージと違うな」などと言う事もないだろう。

 

ホテルに帰って夕食に「ほうば味噌」が出て来た。

この味噌は本当に美味しい。ご飯がいくらでも食べれる。

きっと旦那も飛騨牛とほうば味噌でいくらでも飲めるだろう。

でも昼間試飲しまくった旦那は大人しくお茶を飲んでいた。

そのかわりご飯をたくさん食べていた。

 

次の日は時間まで高山陣屋に行ったり、高山らーめんを食べたりした後で「ワイドビューひだ」に乗り帰った。

私達は「宅配便」を駆使して身軽に旅をした。
どれだけの黒猫ちゃんに走って貰ったか分からない。

黒猫ちゃんのおかげでリュック一個で旅行が出来る。

帰りの電車の中「あぁ・・・あの味噌を樽で買う方法はないのかな?」とぼそっと言ったら「どこに樽を置くの?」と言われた。

そりゃそうだ。家の中に樽を置くわけにはいかない。そのためにハガキが送られてくるのだ。

私はそれからハガキが来るたびに電話をかけて味噌と醤油を注文している。

黒猫ちゃんが高山から味噌を運んできてくれるたびに「あぁ・・・前回の注文から半年も経ってしまったんだね・・・」と感じるようになった。

たまに間に合わなくてスーパーの味噌を買うと「あれ・・・今日みそ汁なんか違うね」と言わるようになった。

すっかり我が家のみそ汁はこの味で定着したみたいだ。