ゆるるん自宅警備

大人になりたくない大人のブログです

うちのリチャード・パーカー

お魚好きの旦那が古代魚を飼いたいと言ってきた。

飼いたい魚の名前は「エンドリケリー」と言う種類の魚。

ナイジェリアやギニアなど中央アフリカの川に生息する古代魚で「生きた化石」とも言われているらしい。

およそ4億年前から生態を変えずに現代まで生きている魚・・・。

恐竜が出現する前の時代から姿を変えていない魚なんて・・・なんてロマン溢れる魚なのだ!旦那よ・・・めちゃくちゃ夢があるではないか!!

うちのマンションは犬猫禁止のマンションなので私の飼いたい猫は残念ながら飼えない。

60センチ水槽は今何も飼っていないので空いている・・・丁度よい。

調べたら最大70センチとあったが、30センチから70センチなので今の所60センチ水槽でもよさそうだ。

水槽の支度を2週間かけて整えて旦那と熱帯魚屋さんに行った。

もうエンドリケリーの名前は決めてある。
私はたくさんの魚を飼うよりは一つ一つ名前を付けて飼いたい人。
その方が親しみが沸くし愛情も沸くってもんだ。
旦那は色んな魚をいっぺんに飼いたい人。別に名前なんて関係ない人だ。

私は熱帯魚屋さんでつけたい名前の「リチャード・パーカー」と言う名前っぽいエンドリケリーを探した。

 

リチャード・パーカーと言ったらまず最初に「ミニョネット号事件」を思いつく人もいると思う。

でもこのブログはお昼に更新されているし、ちょっと怖いグロテスクな事件なので詳細は控えます。

19世紀に漂流船上で起きた殺人事件の被害者の青年の名前。

気になる人はWikipediaで見てください。

私がつけたリチャード・パーカーは「ミニョネット号事件」のリチャード・パーカーではなくて映画「LIFE of PI」の方のリチャード・パーカーを思って付けた。

ベンガル虎と227日に渡って漂流する少年のストーリー。

本でも読みDVDも買う位私の好きな話で結構考えさせられる見れば見るほど深い話。

その中に出てくるベンガル虎の名前が「リチャード・パーカー」

映画の中のベンガル虎がとてもかわいく思えて私はリチャード・パーカーを見たくてDVDを見ることもある位リチャード・パーカ-を好きになった。

 

ちなみにエンドリケリーにリチャード・パーカーと名前を付けたいと思ったのは体の模様がシマシマで虎模様っぽいからと言ういかにも単純な思い付き。

思い付きで命名される何とも気の毒な魚だが名前は私の中で外せない事ない所だからここは一つ魚の方に納得してもらうしかない。

なので旦那には何としても名前を覚えてもらわないと困る。

魚だって「魚」とか「エンドリケリー」と呼ばれるよりは思い付きの名前でも付いているだけマシだろう。

私だって「おーい人間!」とか「おーいヒト!」などと一まとめに言われると実に気分が悪い。

 

さっそく我が家に連れて帰ろうと決めたエンドリケリーは15センチ位のリチャード・パーカーっぽい顔をしている子。

私が見ている間に3回もあくびをしてものすごく愛嬌がある子であくびをするたびに「かわいいなぁ」と声に出してしまう。

リチャードパーカーをお迎えするにあたりガーネットサンド(ガーネットストーンと言う人もいる)と言う水槽の底に敷く砂も買ってみた。

詳しい事は分からないが古代魚にいいとか古代魚に優しいとか聞いたら買いたくなる。

10キロもあるから重いだろうけどここは一つ旦那に頑張ってもらうしかない。

私はいつも買い物に行く時リュックの中に25キロ位水やら食料やらを入れてしょってくるので辛くはないが旦那は「肩が痛い・・・」と早々に愚痴をこぼした。

「リュック変えてあげようか?今日の私のリュック軽いよ」と提案したら「おじさんがそんなカワイイ猫耳が付いたリュックなんて恥ずかしい」と私の私物にまでケチをつけ始めた。

せっかく変わると言っているのにケチをつけられたら面白くなくなる。

ケチをつけられた私は「おばさんが猫耳リュックで悪かったね」とお決まりの捨て台詞を吐いて旦那の肩の事を労わる事をやめた。

肩がどうこう言っている旦那の横で私はリチャード・パーカーの事を考えた。

早く帰って水槽に入れてあげたいなとかご飯は明日からあげられるかな?とか考えるとワクワクした。

さっきまでケチをつけられてムッとした自分がいつの間にかどこかに消えて行った。

 

そうだ・・・旦那に名前の事を伝えなければ!と思い旦那に「名前つけたいんだけどなんかある?何もないならこの子の名前はリチャード・パーカーって言う名前にするからね!」と言ったら「へ?何それ?」と鳩がマシンガン攻撃を受けたような顔をした。

どうしてリチャード・パーカーなのか・・・と言う説明をして試しに「これ以上にカッコいい名前があったら教えて」と言ってみた。

一応旦那も悩みながら「サニー千葉」「今夜が山田」と言う提案を出したが私がそこまで千葉真一のファンじゃないので却下した。今夜が山田も即却下だ。

旦那からしたら「サニー千葉」とか「勝慎太郎」みたいな親しみやすい日本っぽい名前の方がよかったんだろう・・・。今夜が山田の理由は全く分からない。

でも私はサニー千葉より勝慎太郎よりリチャード・パーカーと呼びたかったのだ。

私の命名は98%決定なのだ。

残り2%は旦那がリチャード・パーカーよりカッコいい名前を提案したら変更してやってもいい位の2%としてあるだけ。

 

ご飯をあげようとする時や会話の中で「あのさぁ・・・エンドリケリー(魚の種類)の名前、何て言ったっけ?」と聞いてくるのだ。全く名前が浸透していない・・・。

「リチャード・パーカーだよ」と言うと「あぁそっか!パーカーは出てくるんだけどさ・・・」と言ってなかなか覚えない。

「何パーカーだっけ?」と度々聞いてくる姿はちょっとボケたおじいちゃんの「ばあさん飯はまだかね~?」みたいな感じだ。

私はもちろん意地悪ばあさんで「全くもう!ご飯はおととい食べたでしょ!」と言う感じで「リチャード・パーカーだよ!」と繰り返す。

意地悪ばあさんはあんまりなのでパーカーを覚えただけでも良しとしようと一度は思ったが「パーカーでしょ、パーカーでいいよね」と覚える気ゼロの態度なので「リチャード・パーカーってちゃんと呼んで」と何度も釘を刺す。

 

リチャード・パーカーは水槽の中から見える中年夫婦が自分の名前の事でどうこう言っているとも知らないで優雅に泳いでいる。

リチャードパーカーを眺めていると飽きない。

4億年の歴史を感じさせてくれるその姿は謎の魅力がありずっと見ていられる。

この水槽を私の机の前に飾りたい気持ちでいっぱいだが、60センチ水槽を部屋に置くのが怖いのと部屋にメダカ研究所を作ってしまったので玄関にに水槽を置きちょくちょく眺めに行く。

あまりにもちょくちょく見に行くのでリチャード・パーカーも緊張してしまい本来の行動が見れないので、カメラでもセッティングして自分だけのライブ配信をやろうかと思ったくらいだ。

私の映像をライブ配信で流しても30分間CM無しでずっとデブがごろんと横になり昼寝をしている映像が流れるだけだろう・・・一回位寝返りをするかもしれないが面白い変化もなく、時々おならをしたりして視聴者に不快な思いをさせクレームしか来ない事は分かっている。私も私のライブ配信は見たくもないがリチャード・パーカーにはロマンがある。

YouTubeライブ配信されているNASA国際宇宙ステーションからみる地球は美しく宇宙の神秘や「地球は青かった」と言った宇宙飛行士の気持ちがよくわかる。

時々宇宙飛行士の姿も見れたり、時間によって変化する地球の姿を見れるのでぼーっとしたい時私がよく見ているチャンネルだ。

私はそんな感じでぼーっと出来るリチャード・パーカーのライブ配信を我が家で見れたらなぁと思ったが予算がないので光の速さと同じくらいのスピードで諦めた。

ちなみにうちのリチャード・パーカーを写真で撮ってみた。↓

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ガーネットストーンに埋もれている。ケチを付けられてまで買った甲斐があるってもんだ。

尻尾の方にピントが行って顔がぼやけてしまった。なかなか写真に収めるのが難しい。

この後もいい写真を撮りたくて頑張ったが泳いでしまったり、じっとしていなかったり私の写真の腕が無いので撮れなかった。虎模様っぽいだけでも伝われば私の実力では上等だ。

旦那が飼いたいと言ったんだから当然っちゃあ当然なのだが、旦那は旦那なりにリチャード・パーカーをかわいがっている。

たくさん食べて大きくなって欲しいが次の水槽の事もあるのでリチャード・パーカーにはゆっくり大きくなって欲しい。

私は今から次の水槽をどこに置こうか悩んでいるかなんて旦那は気づく様子もなくニコニコと水槽を眺めているので良しとしよう。