ゆるるん自宅警備

大人になりたくない大人のブログです

ばあちゃんの英語とアメリカンスタイル

なんだかんだ言って流行を追うばあちゃんはその時その時のマイブームがある。

 

「ただいま」と家に帰った私に、ばあちゃんがキャンパスノートを見せてきた。

 

最初の一ページに「ABCDEFGHIJK・・・・・・・Z」とアルファベットが書いてある。

 

「どうしたの?」と聞いたら「英語を書いたんだ!」と鼻息を荒くして、いかにも自慢げに見せてきた。

 

どうしていいか分からずに唖然としていると「なんか間違ってる?」と今度は心配してきたので「合ってるけどどうしたの?」と聞いたら「英語を覚えるんだ!」としか言わない。

 

ほう・・・いいことだ頑張ってくれと心の中で応援した。

 

 

数日後ばあちゃんがいきなり私を見て「フィレオフィッシュバーガー」と言ってきた。

 

「?」と思っていると立て続けに「マスタードソース」と言った。

 

「どうしたの?食べたいの?買ってこようか?」と聞いたら「やったー!伝わったー!」と大喜び。

 

そのままじいちゃんに向かって「ほら!!お父さん!伝わったわよ!!」と謎の報告をしている。

 

じいちゃんは私の顔を見て「おかえり、俺は馬鹿は相手にしないんだ」と何やら紙に書いている。

 

「ねえ、二人とも何してるの?じいちゃんは何してるの?」とはしゃぐばあちゃんを置いといて、じいちゃんの隣に座った。

 

じいちゃんも私に紙を見せて「22にか思いつかないんだ、あと一つが何だか分からない・・・教えてくれ」と言う。

 

そこには「足立区、練馬区台東区荒川区、北区、大田区・・・・・」と東京23区の名前が書いてあった。

 

「あと一つは江戸川区じゃない?」と言ったら「おお!そうか!江戸川区か!これで23区書けたな」とご満悦。

 

「どうして23区を急に書き始めたの?」と聞いたら「母さんがアルファベットが書けて英語も話せるんだってノートを見せて自慢してくるんだ。俺は日本人だから東京23区を書いたんだ。」と二人で謎の対抗し合ってたらしい。

 

フィレオフィッシュバーガーやマスタードソース英語って言うよりは商品名だけどね・・・。」と言ったら「英語よ!英語!あぺんしょんぷり~っず!」とばあちゃんの暴走は止まらない。

 

そんなにバーガーバーガー言われたらハンバーガーが食べたくなってきた。

 

「ねえ、晩御飯ハンバーガーにしない?二人にごちそうするよ!」と提案してみた。

 

じいちゃんに贅沢禁止と言われそうだが「出前」ではない。

 

しかも私が買いに行けば金額も分からない。

 

アメリカンね!お父さんそうしましょ!」とばあちゃんが言ったら「好きにしろ!俺は静かに水戸黄門が見れればそれでいいもんね」とツンデレ状態。

 

そんなこんなでばあちゃんを家の近くの「モスバーガー」に連れてった。

 

店内に入りメニューを見て固まるばあちゃん。

 

「適当に頼んじゃっていい?」と聞いたら恥ずかしそうに「うん♪」と言う。

 

何ともしおらしい。

 

是非家でもこうして過ごしていただきたいものだ。

 

 

適当に頼んでお持ち帰りをして二人で一緒に帰る最中「あんたいつ英語を覚えたの?」としつこく聞いてくる。

 

「あれは英語じゃなくて商品名だ」と言ってもわかってくれない。

 

ばあちゃんからしたらカタカナ=英語なのだろう。

 

家に帰って買ってきたモスバーガーを広げた。

 

アメリカンだわ」と言いながら大喜びでハンバーガーを食べるハイテンションのばあちゃん。

 

黙って嬉しそうにニコニコしながら箸でライスバーガーを食べるじいちゃん。

 

なんとも不思議な状態だけど満足してくれたならよかった。

 

 

数日後ばあちゃんが「あんた越す所って知ってる?」と聞いてきた。

 

「なんだそりゃ?引っ越し先ってこと?」と聞いたら自信なさそうにぽつぽつ説明してくれた。

 

「なんかね、近所の○○さんが越す所っていう場所があってよく行くんだって。色んなアメリカの商品がたくさんあって、安くて食べ物もあって日用品もあるって・・・」

 

 

越す所www COSTCOか!!

 

 

「知ってるよー。会員だからいつでも行けるけど、何か欲しいの?」と聞いたらただ行きたいだけらしい。

 

「行っても買うものないでしょう?」と言ってもばあちゃんは「○○さんも××さんもみんな行ったことがあるから行ってみたい」と子供みたいなことを言う。

 

だいたい「みんな行ってる」と言う時「みんなって誰?」と聞くと2、3人の名前しか出てこない(笑)

 

そんなに言うならじゃあ行ってみようか?と二人でCOSTCOに行きました。

 

COSTCOに行くと店舗の大きさにビビるばあちゃん。

 

会員証を見せて入ると言う行動に「特別感」みたいなものを感じたらしい・・・。

 

「すごいね!すごいね!」と大興奮。

 

「ピザとか大きくて安いんだよ」と言うとまだピザ見てないのに帰りに買って帰りたいと言い出す。

 

「ホットドッグって食べた事ある?」と聞いたら「ないけど食べてみたい!」と言うので二人でホットドッグを食べました。

 

ホットドック頼むとジュースが飲み放題なんですよね。

 

「何回でもお替りしていいんだよ」と説明すると「やっぱりアメリカンは太っ腹だわ!日本人はちまちましてて駄目ねー」と急にディスり始めた。

 

あなたも日本人ですから(笑)と思いながらお腹を満たし買い物へ・・・。

 

COSTCOはもちろん何でもビックサイズ!

 

日本人が技術を重ねて洗剤をあんなにもコンパクトにしているに、アメリカンサイズを見てしまうとどうしてもお得感が出てしまうんでしょうね。

 

迷うことなくカートに次々と商品を入れていく。

 

ジェルボールタイプの洗濯用洗剤を初めてみたばあちゃんは「これ一個入れるだけなんてすごい!さすがアメリカ!!」と絶賛するばあちゃん。

 

「それ日本のやつもあるよ」とは言えず「そうだね、すごいね」と話を合わせる私。

 

もうこうなっちゃったら誰もばあちゃんを止められない。

 

ばあちゃんは覚醒した。

 

大量ののトイレットペーパーももちろんお買い上げ。

 

ちなみにばあちゃんは自称「尻グルメ」。

 

トイレットペーパーを選ぶのにダブルだとかなんだとか、面倒くさいこだわりがあるらしいがさすがCOSTCO

 

トイレットペーパーひとつでばあちゃんの心を鷲掴みにした。

 

COSTCOは外人さんがたくさん働いていているのでアメリカな感じがより一層強くなっているんですかね?

 

「さすがアメリカン!」と連呼するばあちゃんが可愛くも見えたが、同じくらい恥ずかしかった。

 

 

焼いているピザもビックサイズで美味しく見えます。もちろんこちらもお買い上げ。

 

結局、帰りのピザ含めばあちゃんは3万円位COSTCOで使った。

 

その3万円は何故か私の財布から出た。

 

車の後部座席は来るときには何もなかったのに、帰りは日用品で溢れかえった。

 

助手席で「あ~!楽しかった!」とビックサイズのピザを抱え、ご満悦なばあちゃん。

 

財布が一瞬で軽くなって落ち込む私。

 

お互いが全く違うテンションで家に帰った。

 

家の中に一気に英語のパッケージが増えた。

 

ばあちゃんは英語が読めないので事あるごとに「これ何だっけ?」と聞いてくる。

 

老眼なので後ろの日本語のシールが見えないらしい。

 

紙に大きな文字で「台所の洗剤」「洗濯洗剤」などと書きセロハンテープで貼ると言う何とも言えないかっこ悪い状態になった。

 

ばあちゃんの理想のアメリカンとは随分かけ離れてしまった。

 

COSTCOに行って満足してしまったのか?

 

キャンパスノートに書かれたのは最初の一ページだけで、その後アルファベット練習は二度と書かれることはなかった。