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私の乳癌奮闘記その4(予防的乳房切除術編)

今回は予防的乳房切除術を受けた話をしていきます。

 

アンジェリーナ・ジョリーさんが受けた事で結構有名な話ですよね。

 

今日本で予防的乳房切除術を受けられる病院は限られています。

 

大学病院で手術を受けるには色々条件があるみたいです。

 

私は都内のクリニックで手術を受けました。

 

有名なクリニックだったらしく先生がTVにも出てるらしいですが、普段TVを見ない私は全く知らずに手術しました・・・。

 

私は旦那と入籍する時「元気でいてくれたらそれだけでいい」と言ってくれた一言で「癌がまた再発する前にどうにかしたい」と言う気持ちがあり、その時自分の思いを伝えていました。

 

結婚したら何が何でも生きなければいけない。

 

そんな気持ちでいっぱいでした。

 

入籍して1年が過ぎ「いよいよ予防切除を受けたい、でも再建は希望するのやめようと思う」と伝えました。

 

私が手術したクリニックは同時再建などもできたのですが、あえて「切除のみ」を選びました。

 

切除のみなら回復も早いし、再建をしてバッグを入れたりしたら乳がん検診を町の病院で受けれなくなってしまうんです。

 

なので「女性」として生きることをやめ「一人の人間」して生きていきたいと言った時「それでいいよ、元気でいて」と言われ旦那に頭が上がりませんでした。

 

予防的乳房切除術を受けるメリットは「乳癌になるんじゃないか?」と言う不安から解放されます。

 

デメリットは「乳癌にならないかもしれない体にメスを入れる」事です。

 

都内のクリニックに電話をして予防的乳房切除術を受けたいと伝えます。

 

診察日の予約を取り診察を受けます。

 

ちなみに予防的乳房切除術が出来るのは理事長先生だけらしく理事長先生の診察に合わせて受診しました。

 

先生も慣れている様子で手術の説明をしてくれて見積もりを作ってくれます。

 

今乳癌になっていないので手術の仕方が選べました。

 

私は癌になった時出来るだけ癌細胞を取ろうとしてくれたのか縦に22センチ位の大きな手術の跡があるんです。

 

その跡を見て「同じにしたいなら縦に切る事も出来るけどどうします?横に切った方が治りやすいとは思うけど・・・」と言われたので横に切ってくださいとお願いしました。

 

見積書を確認して大丈夫だったら手術日を決めます。

 

結構淡々と進みます。淡々としすぎていて戸惑う人もいるみたいです。

 

手術日の1週間前までにお金を振り込みます。

 

手術代は約58万円、止血帯や血液検査、病理検査代などの雑費で約3万円位かかりました。

保険適応外手術なので全額負担です。

 

ちなみに再建術は保険が使えるので8万円から出来るみたいです。

 

手術当日何も食べず、午前10時まで飲み物を飲みクリニックへ行きました。

 

1泊2日で朝クリニックが開く前に退院すると言う何ともハードなスケジュールでした。

 

診察室に入りデッサンを書き、手術時間まで回復室で待ちます。

クリニックなので回復室にはベッドとロッカーしかありませんでした。

 

夕方順番が来て手術を受けるとき先生が大きな声で「よろしくお願いします!素晴らしい手術にしましょうね!頑張りましょう!」と言って握手をしてくれたのですが心の中では「いよいよだな・・・さよなら今までありがとう」と最後にとんとんと触れて眠りにつきました。

 

2時間位たったのでしょうか?目が覚めたけど麻酔が効いていて思うように動けません。

 

体を見ると止血帯が巻かれていました。

 

この感じ・・・何年振りかな?などと思い旦那に手術が終わった事、次の日朝迎えに着てほしい時間を伝え夜眠りました。

 

朝の退院は早く8時半から9時に病院を出る予定でした。

7時位に先生が様子を見に来てくれて「何もトラブルがなく素晴らしい手術でしたよ!お疲れさまでした!」と言ってまた握手をしてくれるのですが腕が痛くて上がりません。

 

念のため血抜きの管が3日間入った状態で過ごしてほしいと言われシャワーは3日間お預けになりました。

 

帰りは止血帯と血抜きの管で動きづらいし何より痛い・・・。

 

旦那に荷物をすべて持ってもらい、3日間耐えると言う生活が続きました。

 

3日後止血帯が取れ、血抜きの管が抜けたらちょっとづつリハビリを始めます。

シャワーもこの日からOKでした。

 

リハビリはお風呂の時タオルで背中を洗えるようになったら合格みたいです。

 

1週間後また検診に行き問題なく傷口もふさがりテープも取れました。

この日から湯船に浸かることもOK出ました。

 

傷口を計ったら25センチでした。

 

1か月後また診察に行き、傷の診察をして一通り終了です。

 

こうして私と乳癌の付き合いは幕を閉じました。

 

苦しかった事、痛かった事、辛くて泣いた事、色んなことがありました。

 

今では癌になったことも「思い出」として語れる位になりました。

 

きっと予防的乳房切除術が保険適応になる未来もそう遠くないと思います。

 

「女性としてじゃなく、一人の人間として生きてく」と心に決めたあの日から私の中で後悔はありません。

 

生きることの難しさ、明日がある素晴らしさ、そして「おじいちゃん、おばあちゃんになったら・・・」などと未来を想像することが出来る喜びを実感しています。

 

もしかしたら他の癌になるかもしれない・・・

 

でも今まで年中「再発したら?」って考えてた時期に比べたら癌の事を考える時間は少なくなりました。

 

これで私の乳癌奮闘記は終わります。

 

今乳癌で悩んでいる全ての方へ・・・

きっと乳癌と診断され目の前が真っ暗で光が見えない状態でしょう。

いつ死んでしまうの?いつまで生きれるの?と自暴自棄になってしまう時もあると思います。

周りからの憐みの目に押しつぶされそうになってしまいますよね。

でも諦めないでください。

医学は日々進歩しています。

悩んでしまうと思うけど笑顔にはパワーがあります。

好きなことをたくさんしてください。

食べたいものを食べてください。

無理にでも笑う時を作ってください。

自分を褒めてあげてください。

そして自分を信じてください。

その根拠はここに生きている私がいるからです。

 

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