ゆるるん自宅警備

大人になりたくない大人のブログです

自宅警備員の仕事

毎日会社に行く旦那を見て「すごいな~」としみじみ思う。

毎日同じ場所に行ってお金を稼いでくる。

当たり前の事なんだろうけど、私には出来ないので本当に尊敬する。

 

医師から「仕事はもうできないんじゃないかな?・・・」と言われた日から私はニートとして毎日過ごして居る。

ニートの私に旦那は「自宅警備を頼む」と言ってユニフォームを渡してきた。

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これが私のユニフォーム。毎日が特別警戒中である。

ホームセキュリティと書いてあるが、アルソックやセコムとは違う種類の警備員なので当然仕事内容も変わってくる。

自宅警備の仕事は地味だ。

必要なスキルは「孤独に耐えられる心」ではないだろうか?

仕事内容はWi-Fi環境のチェック、訪問販売や宗教の勧誘を断る、ゲームのアップデート、ブログの更新、メダカのエサをあげる、宅配便の受け取り、買い出しと言う名の近所のパトロール、時々料理・・・こんなところである。

あとは二次元(ゲーム)の中で活躍することだ。

時給や給料はなく、時々現物支給でお菓子が貰える。

私は自宅警備の仕事に結構向いていて毎日警備している。

毎日パソコンやスマホをいじっているので、旦那が急に「ピザ食べたい」と言い出して出前を取る時も、さささっとスマホ一つで注文からお会計までスムーズに出来るようになった。

これも毎日警備していているからこそできた事。

世の中が便利になったからネットを駆使して生活する。

外に出たくない日は買い物だってネットスーパーで済ませる。

今の私はWi-Fi環境がなくなったら絶対活躍出来ないだろう。

 

そんな今の生活に満足している私も「給料」が欲しくなる時もある。

私は自宅警備をしながら「給料」を稼ぐ方法を見つけた。

その方法は「楽天」である。

楽天カード」と「楽天銀行」を契約する。

楽天銀行」にはデビット機能を付けておく。

楽天カード」には毎月の引き落とし、「水道」や「ガス」「電気」「携帯電話」などの支払いに使う。

楽天銀行」にはJCBが付いているので、毎月の生活費を入れておいてスーパーやドラッグストアなどカード払いが出来る場所で使う。

スマホでいつも残高を見れるので安心だ。

これだけで結構ポイントが稼げる。

それ以外にもポイントが欲しい時は楽天アンケートに答えたりもする。

この方法で私は月に約4000円分のポイントを稼いでいる。

このポイントが私の「給料」だ。

毎月「何を買おうかなぁ・・・」と思いながら楽天市場を見ていたり、ポイントをエディに変えたりして結構ワクワクする。

「もうそんなの知っているよ!」と思った方もいると思うが、私にしたら物凄い発見なのだ。

何もしないで約4000円もらえるなんて思っていなかったのだ。

この約4000円の使い道はTシャツを買ったり、好きな小物を買ったりして私は「あぁ・・・今月もよく働いたな・・・」と実感するのである。

旦那も他のネットバンクのデビットカードでせっせとポイントを稼いでいるらしいが、家計費を払っているわけではないので、ポイントの付き方はそこそこらしい。

このポイントは自宅警備員である私の特権なのだ!

ちなみに旦那はAmazon派である。

プライム会員なのでAmazonプライムビデオの美味しい所は自宅警備員の私がちゃっかり頂いている。

 

ぬくぬくと自宅警備をしている私にも仕事をしていた時があった。
「接客」とかは得意ではなく「営業」とか「接客業」は向いていない。
「事務」とかもよく分かっていない。

 そんな私がしていた仕事は、故人様の最後のお手伝いをさせていただく仕事「納棺師」だった。

故人様をお風呂に入れたり、お化粧したり、着替えをお手伝いしたりする仕事。

「仏教」「神道」「キリスト教」などある程度の知識は必要なのかもしれないが、その知識はやっていくうちに覚えていった。

「葬祭ディレクター」みたいに表舞台に立って色々決める仕事は向いていなかったので、じっくり故人様と向き合う仕事は私には向いていたのかもしれない。

仕事をしていた頃はイライラしたご家族に塩を撒かれた事もあったし、「遺体の仕事は儲かるんだろう?」などと聞かれたこともあるが、お世辞にもいい給料とは言えなかった。

「納棺師」や「葬儀屋」と言う仕事は結構珍しいジャンルに入るみたいなので色々と聞かれることもあった。

今となっては葬儀の知識や宗教の知識、納棺の技術など使う機会は無くなった。

多分自宅警備に役立っているのは「宗教の知識」だろう。

インターホンがなってカメラを見るだけで「あぁ・・・宗教の勧誘だな」と分かるようになったのだ。

色んな宗教、宗派を見て来たから何となくアンテナが出るようになり、パッと見るだけで何の宗教なのか分かるようになった。

残念ながら私は信仰している宗教がないのでお断りさせてもらっている。

 

自宅警備は過去の仕事はあまり関係ないのだ。

自宅警備員に必要なのはポイント以外で稼げる方法なのだ。

最初はこのブログを開設する時「Googleアドセンス」とかアフリエイトとかでお小遣いが稼げたらなぁ・・・などと考えた。

アドセンス申請して落ちた時「アドセンスの審査を気にしてブログ書くの面白くないなぁ・・・」と思っていしまったのだ。

私のブログは基本役に立たない独り言だし、「おしり」とか「おなら」とか結構下品なのだ。

私がGoogleの人なら「おしり」とか「おなら」とか書いてあるブログに広告を貼らせようとは思わない。

なので私のお小遣いは4000円のポイントのままだ。

下品な自宅警備員は今日もこれから下品なブログを書こうと思っている。

 

 

 

 

じいちゃんとばあちゃんのケンカ

うちのじいちゃんとばあちゃんはよくケンカしていた。

自営業だから毎日顔を合わせていれば仕方ないのだろう。

ケンカをしていても鶏肉は捌かなきゃいけないし、調理もしなきゃいけない。

お客さんは待ってくれるわけじゃないので二人はケンカしながら仕事をしていた。

子供の頃からそんな光景を見るのは慣れっこだった。

「あぁ・・・またケンカしているんだな」位にしか思っていなかった。

そんなある日ばあちゃんが「あんた!あたしとお父さん離婚するからどっちに着いてくる?」と聞かれた。

「何言ってんの?」と言う気持ちでいっぱいだった。

親もいないのに、祖父母まで離婚されたらたまったもんじゃない。

それにそんな事いきなり言われても答えに困ってしまう。

でもばあちゃんは本気の顔していた。

じいちゃんは「全く・・・馬鹿を相手にするのも疲れた・・・」とぼやいていた。

ばあちゃんは荷物をまとめて「あたしだって疲れたわよ!こんなところにいつまでもいたら気が狂うよ!」と怒鳴り散らして出て行った。

結局私は「どっちについてくるか?」と言う質問に返事をしないまま置いて行かれた。

不安になってじいちゃんに「ばあちゃんいつ帰って来るのかな?」と聞いたら「どうせすぐ帰って来るよ・・・全く困ったもんだ・・・」と言ってため息をついていた。

夕方になってもばあちゃんは帰ってこなかった。

店でじいちゃんの手伝いをしながらばあちゃんの帰りを待った。

夕食の時間も帰ってこなかった。

じいちゃんが鶏肉の残りをひき肉にして「つくね鍋」を作ってくれた。

味噌味のお鍋のスープが温かくて「きっと大丈夫」と言う気持ちにさせてくれた。

晩御飯を食べてお風呂を済ませお布団に入っていたら玄関の開く音がした。

ばあちゃんが帰って来たんだ!と思い飛び起きてばあちゃんのもとに走った。

ばあちゃんの右手には「たこ焼き」の入ったビニール袋を持っていてソースのいい香りがした。

「ばあちゃんおかえり!待ってたよー」と飛びついたら「あんたを置いていけないでしょう?これお土産。一緒に食べよう」と言ってたこ焼きを食べた。

たこ焼きを食べながら「ばあちゃんどこに行ってたの?」と聞いたらカラオケでストレスを発散してきたらしい。

でもストレスは消えてもじいちゃんの事は腹が立つらしくて「私は離婚するなら財産半分持って行く!」と鼻息を荒くしていた。

たこ焼きを食べた私は、ばあちゃんが帰って来て安心したのでぐっすり眠った。

 

次の日学校から帰ってきたら居間にビニールテープが貼られていた。

家中あちこち貼られていた。

「何これ?」と聞いたら「半分にしたんだ!こっちからここまであたし、あっちはお父さん!。あたしだって働いたんだから財産は半分こなんだ!だからこっからここまであたしの物だよ!」とじいちゃんに届くようなデカい声で説明した。

じいちゃんは「はぁ~・・・バカバカしい・・・」とやっぱりボヤいていた。

ご飯を食べる時もお茶を飲む時もばあちゃんは「ちょっと!お父さん!こっちに入ってこないでよ!」とビニールテープをアピールした。

じいちゃんはイラっとしたのかムキになり「じゃあこっからこっちは俺のもんだからテレビも俺のもんだな・・・」と言って水戸黄門を見始めた。

水戸黄門を見終わったじいちゃんが店に戻るとすかさずばあちゃんが「ちょっとあんた!ピコピコ取りなさい」とリモコンをこっちに持ってこいと指示を出した。

テレビの存在をすっかり忘れていたらしい。

指示を出す方はいいが、出される方はたまったもんじゃない。

ばあちゃんの指示は「まごのてを取れ」とか「ティッシュを取れ」とか「新聞を取れ」とかうるさかった。

じいちゃんは、ばあちゃんが居る時ギャーギャー言われるのを嫌がり、テープの存在を気にして生活していた。

ばあちゃんが居なくなったとたんテープを飛び超えて生活してた。

そんな事を知らないばあちゃんは「リモコン」も「まごのて」も「新聞」も全部私が動かしていると思っていたらしく「またあんたは!ピコピコ動かさないでよ!」と怒られた。

確かに私はどっちのスペースにも行けるので疑われても仕方ないのかもしれない。

でも「じいちゃんはばあちゃんが居ない時にテープを超えていますよ」などと言えるわけがない。

理不尽に怒られた私はただこの夫婦喧嘩が早く終わってくれ・・・と願う事しかできなかった。

 

今日もケンカしてるのかな・・・と思いそ~っと家に帰ったらじいちゃんとばあちゃんが何だか騒いでいた。

じいちゃんが「ほれ!超えてやる!ほら!どうだ!まいったか!」と言いながらテープの上を足でちょんちょんと踏んでいた。

ばあちゃんは「あ!お父さん超えたね!あたしだって負けないよ!」と言ってやっぱり足でテープの上をちょんちょんしていた。

なんだかんだ二人でキャッキャウフフと騒いで笑っていた。

「今日で喧嘩が終わりそうだ・・・」と安心した。

私の予想通りその日のうちにビニールテープは取り除かれた。

何だかんだケンカしてもじいちゃんとばあちゃんは仲直りするのだ。

一緒にいる時間が長いのでケンカもデカいのは仕方ないのかもしれない。

機嫌がよくなったばあちゃんに「そういえば何でケンカしていたの?」と聞いたら「畑に行くじいちゃんに持たせた弁当の中身が蕎麦屋で頼んだ天丼だったって言うのがバレて怒られたから逆切れした」らしい。

ばあちゃんはスーパーのお惣菜コーナーで買った物をいかにも自分で作りました!って見せるのが得意なのだ。

じいちゃんは「買ってきたもの」が好きじゃないのであれこれ見せ方を工夫する。

ゴミなんかも気を付けてばあちゃんは証拠隠滅をちゃんとしていた。

でもさすがに蕎麦屋の天丼は家で作るのと味が違うしを弁当箱に移しただけだと見た目的にも「移し替えただけ」って言うのがバレバレだったのだろう。

理由を聞いたらじいちゃんが「馬鹿を相手にするのも疲れた・・・」と言うのも無理はない。

その後しばらく経って何も学習しなかったばあちゃんは、あの時の喧嘩を忘れて蕎麦屋の天丼を弁当箱に詰めていた。

ばあちゃんは私に向かって「ねぇねぇ!お父さん騙されてたよ!蕎麦屋さんの天丼入れたんだけど、全部ペロリと食べて帰って来たわよ!」と嬉しそうに報告してきた。

でもじいちゃんがその後ぼーっとしながら「○○蕎麦屋・・・うめぇな・・・」とボソッと店先でタバコを吸いながら呟いていたのを私は聞いた。

じいちゃんは大人しく「騙されているふり」をするようになり、だまって移し替えただけの天丼も大人しく食べる様になっていた。

子供ながらに「夫婦ってよくわかんない生き物だな・・・」と思っていた。

ちなみにささやかな仕返しで、ばあちゃんに怒られた時やお小遣いが欲しい時、私は「そのお弁当、蕎麦屋の天丼詰めただけだよってじいちゃんに言っちゃおうかなぁ~」とばあちゃんをゆすっていた。
その天丼ネタで少なくても3回は小遣いが貰えた。1回50円は貰っていた。

大人になって私も夫婦になり分かるようになった。

どちらかが賢く居ないと続かないのだ。

じいちゃんは賢く騙されていたんだな・・・と感じるようになった。

私は賢くないのでじいちゃんみたいに騙されてあげることは出来ないだろう・・・。

きっと50円をよこせと言った時と同じことをするだろう・・・。

大人になった今は50円では満足せず、1000円よこせと言うだろう。

賢い旦那のおかげで喧嘩する事はないが、もし喧嘩をしたら旦那から1000円むしり取り、そのむしり取った1000円であの時のばあちゃんみたいに「たこ焼き」を食べて帰って来るだろう。

 

酔っ払った旦那

うちの旦那は酔っぱらうとものすごくめんどくさい人になる。

普段は水曜日と金曜日と土曜日に発泡酒を飲んでいるのだが、時々ある飲み会やバーベキューに行くとリミッター解除されてしまう。

べろんべろんに酔っぱらった旦那は次の日必ず記憶がない。

ちなみに私は酔っぱらえない人。

どんだけ飲んでも記憶は飛ばないし、ノーマル状態のままなのでアルコールでもウーロン茶でも変わらないのだ。

色んな種類のお酒を飲むと気持ち悪くはなるけどくらくらしたりしない。

私がお酒を飲んでもお得感ゼロパーセントだ。

なのでウーロン茶で楽しむことが多い。

きっと私は旦那の気持ちをわかる事は一生ないのだ。

 

旦那は家まで普通にちゃんと帰って来る。どこかで寝てしまう事はないのだ。

まぁちゃんと帰ってくればいいかぁ・・・と思っているのだが、帰って来てリビングをウロウロし始めるとめんどくさいモードに入る。

「お金・・・・お金使っちゃいました・・・・俺の全財産・・・・30円・・・・30円しかないです・・・・」と言い始める。

ちょっとめんどくさくなっている私は「ふーん・・・え?どゆこと?だから何?お金もうあげないよ」と言ったら「この家に・・・30円以上のお金があったら・・・それはアナタのおかげデス!」と謎の外国人風に話し始める。

「ふーん・・・じゃあそんな私に感謝してシャワーでも浴びてきたらどう?」と言うと「麦茶・・・・麦茶ノミタイデス・・・」とまだ謎の外国人モード。

麦茶を出すと目の前にあるのに泣きそうな声で「わたくしは麦茶を頂けないのでしょうか・・・・」と言い出す・・・。麦茶を認識できていない様子。

「ここにあるじゃん・・・」と言うと「ホントだぁ!麦茶ここにあったぁ!」とけらけら笑い転げる。

シャワーを文字通り浴びるけど頭も体も洗わずに流すだけで出てきて「おれお風呂入ったっけ?」と聞く。

「髪の毛は濡れているけどシャンプーしたの?」と聞くと「あれ?おれいつの間に・・・頭洗ったのかなぁ?えへへへへ・・・もうわかんないや・・・」とへらへら笑っている。

こんな調子が1時間から2時間続くので結構疲れる。

途中「もう寝なよ」と何回言ってもリビングをぐるぐる回り始めたり、座ってぐったりしている。

「もう寝なよって言ってるのが分かんないの?」と怒鳴ってもぐるぐるウロウロしている。

こうなったら放置しかない。

私は普段ぶつぶつ喋り、でっかい声を出さないので2回怒鳴ると完全に喉がやられてしまう。

何を言われても、カチンと頭に来ても「無視」しかない。

無視をしていると「なんか・・・気持ち悪い・・・」と言い出す。

そりゃ帰って来て意味なくグルグル回っていたら気持ち悪くなるのも無理ないだろう。

「だから言ったじゃん・・・早く寝ちゃいなよ」と言うとフラフラと寝室に行き布団もかけずににゴロンと寝る。

旦那が寝てしまえばこっちのもんだ。

我が家はお風呂の残り湯で夜洗濯するので旦那の服を回収して洗濯機を回し、せっせと干して私も布団に入って寝る。

酒が入った旦那のいびきはものすごい。普段の3倍はうるさい。

イライラしている私は「もう!うるさいなぁ!」と言うと寝言で「・・・しゅみましぇん・・・」と返って来る。

夢の中でも謝罪しているみたいだ。

謝られたらそれ以上文句言えないので何とか眠りにつく。

ここまで酔っぱらえたらきっと楽しいだろうなぁ・・・などとちょっとうらやましくなる。

 

翌朝の旦那は見事にその部分だけすっぽり記憶が抜けているのだ。

「え?俺そんな事言った?」とお決まりのセリフを言う。

私としてはせっかく飲みに行ったんなら美味しい物を食べて楽しんでほしいのだが「何食べたの?」と聞くと「・・・えっと・・・ビール飲んだよ」と言う。

「そのお店何が美味しかった?もしおススメがあったら今度一緒に行こうよ!」と言っても「えっと・・・・何食べたっけ?・・・あれ・・・?」となってしまう。

「あれだけお金使ったのに何も食べてないの?」と聞くと「・・・多分・・・気分良くなっておごったんだと思う・・・」と返ってきた。

なるほど・・・それでお金ないのか!

まぁそんな日もあるかぁ・・・と思いからっぽの財布の中身を補充する。

めんどくさいのも日頃のストレス発散なんだろうし、しょっちゅうこんな事があるわけでもないし、いつもお世話をしてくれているから多少は付き合ってやるか・・・と思うのだがその場その場は本気でめんどくさくなる。

 

試しに私の方が先に酔っぱらったらいいんじゃないか?と思い一緒に飲みに行っても旦那の方が先に酔っぱらうのでどうにもならない。

私は少しだけ体がポカポカした状態で旦那のめんどくさいに付き合わなければいけなくなる。 

旦那はいつもおならをよくするが、酔っぱらうと色々緩むらしくて道端でも屁をコク。

「おなら」なんてかわいいもんじゃない。「屁」である。

「ぷぅ~」ではなく「ぶ~っ」である。

気分よく「ぶ~っ」と屁をこいた旦那はへらへらと私を見て笑う。

その笑顔は「うすら笑い」+「せせら笑い」+「憐みの目」÷3である。

周りの人は「あぁ、あの人がオナラしたんだ」みたいな目を私に向けてくる。

誤解だ!冤罪だ!と思い「ちょっと!人のせいにしないでよ!」と言うと旦那は余計笑う。

誤解されたのがよほど面白いらしい。

誤解を解こうとしている私の姿は「思ったよりデカいおならが出ちゃったから旦那のせいにしたい人」に見えるらしい。

訴えれば訴える程私の立場は不利になる。

チラッチラっと軽蔑の目を浴びる私は怒りを込めて旦那を睨みつける。

そんなもんは酔っぱらった旦那にとってただ愉快な出来事でしかなく、余計に笑いのツボに入り、私はおならをしていないのに「交差点でデカいおならをした人」のレッテルを貼られた。

日頃の感謝もこんなことをされたら一気に吹き飛ぶ。

私はこの「おなら事件」の事をグチグチ言い続け、その後旦那が道端でおかしな行動やおならをしそうな雰囲気になると咳払いをして睨みつけるようになった。

旦那はへらへらと「大丈夫、大丈夫」と言っているがこっちは冷や冷やする。

旦那が「大丈夫」と言って大丈夫だった事はない。

旦那の「大丈夫」は関西の人の「もうかってまっか?」みたいなもんなのだ。

挨拶程度の軽い「大丈夫」に返せる返事はなくて「本当かなぁ?」と言いう疑いのまなざししか送れない。

私は思った。酔っぱらった旦那は私には操れない。

「酔っ払い中年屁コキ仮面」としか見れない。

あれから私は酔っぱらった旦那を「でたでた・・・酔っ払い中年屁コキ仮面だ・・・」と思いながら見て「屁コキボンバー」とか「せんべろアタック」とか「プリン体バリアー」とか「糖質カッター」などと想像して遊ぶようになった。

中には必殺技「リバースパンチ」と言うのもあった。

私の考え次第でめんどくさいのも楽しめるのだ。

旦那は私がそんな事を考えているのも知らずに飲みに行く。

旦那が「飲み会です」と言うたびに私の想像力と妄想力と遊び心が走り出す。

次はどんな技を見せてくれるのか楽しみだ。

おでん缶

旦那の実家は東京下町だ。

本来なら旦那は江戸っ子なのだが、どう見ても江戸っ子素質はゼロ。

せっかちではあるけど「てやんでぃ!」とか「ばぁろー」とか「こんちくしょう」とは言ったことはない。

江戸っ子を調べると「三代続いて江戸で生まれなければならない」とある。

旦那の実家は余裕で三代続いているので江戸っ子だろう。

江戸っ子研究者によると江戸っ子の性格は「見栄坊」「向こう見ずの強がり」「喧嘩っ早い」「生き方が浅薄で軽々しい」「独りよがり」「宵越しの金は持たない」「細かい所にこだわらない」「議論が苦手」「意地っ張り」「人情家で涙もろい」「正義漢」などと書かれている。

旦那に当てはまる事は「宵越しの金は持たない」と「細かい所にこだわらない」事位だろう・・・。

江戸っ子は町人とは違い町の表通りに住んでいるのではなく、裏店の長屋に住み「左官」や「大工」「火消し」「武家奉公人」の頭分にあたるとしている。

江戸っ子達が「東海道中膝栗毛」や「浮世床」でからかわれているのは江戸っ子は本を読まない無学な者であったからとしている・・・と書いてあった。

旦那は本を読まないけれど「無学」ではないのであまり当てはまらないかもしれない。

江戸っ子と言えば誰?と思い江戸っ子キャラを調べたら「ど根性ガエル」と出て来た。

ど根性ガエルだと私が分からないのでもっと調べたら「こち亀両さん」と出た。

ちなみに「おそ松くん」や「おそ松さん」に出てくる「チビ太」は江戸っ子設定ではなく、「江戸っこ風」とか「ただのべらんめえ口調」と出て来た。

私の個人的な江戸っ子はめざましテレビの「紙兎ロペ」に出てくる「アキラ先輩」だ。

↓アキラ先輩

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彼はちゃきちゃきの江戸っ子なのだ。

そんな江戸っ子代表と比べるのもおかしいけれど、確実にうちの旦那は江戸っ子ランキングから外れてしまう。

旦那が神奈川県にいる時点でもう「江戸っ子」ではないのかもしれない。

でも実家があるから「江戸っ子」と言う事にしておこう。

 

そんな江戸っ子旦那は一人で実家に行くことがたまにある。

お父さんと釣りに行く事が多いのだ。

そんな時いつも「おでん缶買ってきて」とお願いするのだ。

ちょっと前まで「おでん缶=オタク」みたいなイメージがあった。

秋葉原の電気街の端っこにひっそりとおでん缶自動販売機があって、オタク達が黙々とおでん缶を食べている・・・そんなイメージ。

でもおでん缶はその後注目を集めて、おでん缶自動販売機は結構有名になった。

そんなおでん缶自動販売機は旦那の実家からそう離れていない所にあるのだ。

江戸っ子旦那は「今更買うの恥ずかしいんだけど・・・」と言うけれど食べたいもんは仕方ない。

おでん缶は結構便利なのだ。

おでん缶」って言う位だからもちろん缶に入っている。

製造日から3年大丈夫なので非常用の保存食として備蓄しておける。

ツマミを忘れてしまった時なんかはおでん缶を温めると立派なツマミになる。

そんな便利なおでん缶は二種類ある。

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つみれが入っているバージョンと牛すじが入っているバージョン。

ちなみに金額は自動販売機で320円。

ネットだと温める必要がないからもうちょっと安いかもしれない。

秋葉原自動販売機はおでん缶から進化して今では「ラーメン缶」とかもあるらしい。

私はまだラーメン缶は食べた事ない。

私みたいに備蓄する事を考えた人は多かったみたいで「おでん缶長期保存バージョン」何て言うのも発売されている。

長期保存バージョンは製造から5年半も保存が可能!ちなみに「美味しさはそのまま」と書いてあったので味は変わらないのだろう。

↓長期保存バージョン

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味はコンビニのおでんよりちょっと濃いめ。

災害時の時なんかは疲れているので丁度いいかもしれない。

ちなみにこのおでん缶の中にはくしが一本刺さっている。

私の太い親指の先のこんにゃくを見て欲しい。

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ちっこいけれど、こんにゃくにちょこんと刺さっている。

このくしでおでんを文字通りつついて食べられる。

なので最悪何もなくても蓋を開ければおでん缶が食べられるのだ。

中身は「ちくわ」「大根」「さつまあげ」「こんにゃく」「うずらたまご」「結びこんにゃく」がどちらの缶にも入っており、そこに「牛すじ」が入ったのが「おでん缶牛すじ入り」になる。

おでん缶つみれバージョン」も中身はつみれ以外一緒だ。

缶に入っているので、普通のおでんよりだいぶ小さくてかわいいサイズになっている。

うちでは食べる時お湯の中に缶をどぼんと入れてグラグラとゆっくり温める。

もし、やかんを乗せれるタイプの石油ストーブを使っている方はやかんの代わりにおでん缶を乗せるのもいいだろう。

蓋を開けて中身を鍋に移して温めるのもいいと思う。

 

こんな便利なもんを知ったら家に置いておきたくなるってもんだ。

チビ太に言わせたら「そんなもんおでんじゃないやい!てやんでぃ!おいらのおでんが本物だい!ばーろー!ちくしょー!」とおでん愛を語られてしまいそうだが、手軽におでんを楽しめる時代に私は感謝している。

江戸っ子旦那も嫁にぶちぶち言われて、せっせとおでん缶自販機で何個もおでん缶を買うような時代になってしまったのだ。

ネットで買えるのだが私はつみれ入りが好きで、旦那は牛すじ入りが好きなのだ。

ネットだと12缶入りとかになるので狭い我が家は24缶のおでん缶置き場に困ってしまう。

なので旦那に「ついでだから・・・」と言ってちまちま買ってきてもらうのが手っ取り早い。

これから寒くなるしおでんが美味しい季節になる。

なので12缶入りでもいいからネットで買おうかなぁ・・・などと考えてパソコンを開いたら1缶から買える店もあった。4缶って言うお店もあった。

これだと秋葉原に行けない人でも気軽に買えるじゃーん!と思ったのでブログに書いてみた。

私がブログに書いても「天狗株式会社」から1円も貰えない。

貰えないけれどおススメしたくなる商品だ。

何が起こるかわからない世の中なので備えは必要だ。

これで我が家の江戸っ子旦那はせっせとおでん缶を買いに行かなくてよさそうだ。

カッコイイ私とカッコ悪い私

「あぁ・・・魔法が使えたらなぁ・・・」と何回願ったか分からない。

私は毎日魔法が使えたら・・・と言う妄想と想像をしている。

見た目はおばさん、中身は子供の私はコナン君の逆バージョン。

魔法が使えたら空が飛べたり、壊れたものが直ったりする。

いつまでも少年の様な気持ちを持ち続ける私は「魔法使い」になりたくて仕方なかった。

ドラえもんが本当に居たらなぁ・・・」と願う子供と似たような気持ちだ。

どう考えても私はのび太君ポジションだ。

何か困ったことがあったら「ドラえも~ん!道具出して~!」と泣きつき、ひみつ道具を出してもらい、ジャイアンスネ夫に仕返しをして調子に乗り道具を使いすぎて最後に痛い目を見る。

私はのび太君を見ていて他人とは思えない。

私は旦那にいつも「何とかして~」と泣きつきめんどくさい事を押し付けているのだ。

旦那はひみつ道具が出せないドラえもんなのかもしれない。

ひみつ道具が出せないドラえもんはただのイイやつだ。

せっせとのび太君の面倒を見ているドラえもんを見ると「あぁ・・・旦那はどんな気持ちでドラえもんを見ているのだろう・・・」と心配になる。

私に子供が居たらのび太君みたいな子供になると思う。

寝坊をして叱られて、宿題を忘れて叱られて、テストの点数が悪くて叱られて、いつも楽をしていたいと願う姿は子供の頃の私だ。

もしかしたらクレヨンしんちゃんしんのすけみたいなおしりを出す子供かもしれない。

最悪のび太君としんのすけのハイブリットかもしれない。

どちらにせよ私に似たらロクなことがないだろう。

ドラえもんの夢は叶わないけど、魔法使いになりたい夢は画面の中なら叶った。

ゲームの中の世界で私は「職業魔法使い」になった。

ちなみに旦那は「剣士」になった。

 

ゲームの中の私は現実世界の私よりカッコイイ!!
魔法が使える!これが一番大きい!
回復魔法を使える私カッコイイ!攻撃魔法で悪い敵をやっつける私カッコイイ!
それに足がめちゃくちゃ速いし、ワープ的な物も使える。
現実の私は魔法は使えないし、ワープも出来ないしノロマだ。 

現実の私が出来る事と言ったら、嫌な事をしてきた人に対してブツブツと文句を言う位しか出来ない。

ビビりなので相手によっては文句も言えない。

旦那にあーだこーだと告げ口するのが精一杯かもしれない。

足腰立たなくなるまで悪口を言う事も出来ないノミの心臓の持ち主が私なのだ。

とてもカッコ悪い私・・・。

普段カッコ悪い私はゲームの中のカッコイイ私を見て「ふっふっふ・・・私カッコイイ・・・やればできるじゃん!」と満足する。

その自己満足の時間はパーティーを組むと終わる。

カッコイイ私はソロの時だけなのだ。

パーティーを組んだ瞬間に自分よりカッコイイ人が目立つのだ。

現実で優秀な人はゲームの中でも優秀なのだ。

手際がいいのかなんなのか?私よりレベルもはるかに上だし、使える魔法も多い。

私の魔法なんて鼻くそみたいな攻撃力しかないのだ。

そんな鼻くそ攻撃の魔法で満足していた自分が恥ずかしい。

カッコイイ人にカッコよくなる近道を教えてもらったら「課金」だった。

装備や武器を「円」で買うと強くなる。

いや・・・正しくは「円」をゲームの世界のお金に換えて装備や武器を買う。

もしくは「円」でゲームの中の私に武器や装備を仕送りする。

私は「え・・・全てお金の力なの?じゃあお金持ちは魔法使いたい放題じゃん!」と金の力を見せつけられた。

カッコイイ人は「3000円で装備が一式揃うんだよ」と教えてくれたが、セコイ私は3000円マクドナルドに持って行けばハッピーセットが何個買えるんだろう・・・と考えてしまうのだ。

私の頭の中はいつだってハッピーセットだ。

まだ3000円を使う勇気が無くてゲームの中の私はせっせとアイテムを拾い、ゲームの中のバザーに出品して小銭を稼いでいる。

ゲームの中の世界にも金持ちはたくさんいて、私がその辺に生えている草でもバザーに出品すれば買ってくれる。

金持ちはわざわざアイテムを探しに行かないのだ。

いつだって金持ちは「時間」を「お金」で買うのだ。

私は「時間」だけはたっぷりある自宅警備員なのでせっせとバザーで稼ぐ。

カッコイイ私のはずがその辺の草を出品して小銭を稼ぐ姿はお世辞にもカッコイイとは言えない。

画面越しに生活感がたっぷり漂う。

時々「あれ?これゲームの中だよね?ゲームの中でも私は小銭を稼いでるの?これじゃ現実と変わらないじゃん!」と泣きたくなった。

ゲームの中でその辺に生えている草をバザーで売っている私の姿は、現実で「メルカリ」で古本を出品している姿と変わらない。

違うところと言えば、ゲームの中の私の方が痩せていると言う位だ。

 

「働いたら負け」みたいなノリで「課金したら負け」と勝手に思い込み私はせっせとバザーで稼ぎ、強く優秀な人について行ってどんどんレベルを上げた。

レベルを上げても「課金装備」の方が強く優秀なので、パーティーを組むと弱い装備の私だけ悪い敵にボコボコにタコ殴りにされる。

呪文を唱えている暇もない位メタメタにされる。

こんなはずじゃなかった・・・。

カッコいい私に酔いしれたくて魔法使いになったのに、呪文も唱えさせてくれないなんて・・・。

必殺技を最初からお見舞いする正義のヒーローなんていない。

どのヒーローもあれこれ段階を踏んでから必殺技を出すのだ。

アンパンマンだってバイキンマンを見た瞬間に「アンパンチ!」としているわけじゃない。

バイキンマンが何か悪い事をしているから「アンパンチ!」を出すのだ。

でもそんな事も言っていられないので、卑怯な私は必殺技を最初から出し続けた。

ゲームの中の私は必殺技を出し続けてスタミナが減り、動機息切れをしていた。

「救心」を渡してあげたくなる様な状態になった時、やっぱり敵に囲まれてタコ殴りにされた。

そもそも鼻くそレベルの必殺技なんて大したことないのだ。

ちなみに旦那は「剣士」なので「魔法」よりも攻撃力が強いので私みたいな悩みは抱えていないらしい。

剣士は呪文を唱える必要が無く、私が呪文を唱えている間も攻撃が出来るのでタコ殴りに合わないみたいだ。

もうこうなったら回復担当になるしかない私は、パーティーに入るとせっせとみんなに回復魔法をかけるようになった。

毒にかかれば治して、ケガをしたら治す。スタミナ回復も忘れない。

ハリーポッターみたいになりたかったけど仕方ない。

3000円を払いたくない人間はこうなるのだ。

結局努力ではなく金なのだ。ゲームにいくら払えるか?なのだ。

現実もゲームの中もカッコ悪い私だけど、いつかカッコイイ魔法使いになれるように今日もせっせとその辺の草をバザーに出品する。

中流家庭ごっこ

 

こんな事言ったらじいちゃんやばあちゃんに申し訳ないが私の家は貧乏だった。
ハッキリ言って貧乏で小汚い家に暮らしていた。

家が震度3の地震で崩れる夢とか見ていた。

エアコンもなかったし、電子レンジもなかった。

ソファなんて夢のまた夢だった。

マクドナルドにも行ったことがなかった。

このアイテムがある家や気軽にマクドナルドに行ける人を「金持ち」だと思い「○○ちゃんの家はお金持ちでいいよね」と友達に言ったら「うちはお金持ちじゃないよ、中流家庭なんだって」と返ってきた。

中流家庭」の意味を知らない私は「○○ちゃんの家は中流家庭なのか・・・なんかすごいな!私も中流家庭になれば○○ちゃんみたいな生活ができる!」と思い早速家に帰り○○ちゃんの家をお手本に「中流家庭ごっこ」を一人で始めた。

 

まずは「エアコン」だ!

扇風機とうちわをかき集めてエアコンと言う新しい名前をあげた。

名前をあげただけじゃだめだ。じいちゃんもばあちゃんも「エアコン」って呼んでくれない!と思い紙に「エアコン」と書いて扇風機に貼った。

うちわにもマジックペンで「エアコン」って書いた。

これでうちには一人一台以上のエアコンがある事になる。

中流家庭」に近づいた感がある。

そしてソファーだ!これは座布団で代用する。

お客さんなんて店先にしか来ないのにどういう訳か、うちにはたくさん座布団があった。

野暮ったいくたびれた座布団を重ねて手作りソファーを作る。

これだと見た目がちょっとダサいのできれいな布をかけてボロ隠しをしておく。

電子レンジはどうにもならなかった。

代用できるようなものが全くなかったのだ。

電子レンジは店のローストチキンを作る機械に見立てておこう。

○○ちゃんの家ではお父さんがよくワインを飲むらしい。

何とも洒落た家である。

うちにワインなんてあるわけもないので代用するしかない。

色的には「醤油」と「めんつゆ」が一番近い。

でも飲めるわけないので「麦茶」を「ブランデー」と呼ぶ事にした。

なんとなく裕次郎っぽくていいじゃないか!

「ブランデー」をコップに注いで「エアコン」のある部屋まで行き「ソファー」に座った瞬間事件は起こった。

「ブランデー」を持ったまま「ソファー」の上でぐるん!とひっくり返ってしまったのだ。

ただ座布団を重ねただけなので不安定なのは仕方ない。

「背もたれを忘れていたなぁ・・・」と思っていたら麦茶を頭から被ってビショビショになった私を見てばあちゃんは「何やってんの!」と怒鳴りつけ私にゲンコツをお見舞いした。

ゲンコツをされて説教をされた私は「何やってんの!」と言う質問に「中流家庭ごっこをしていました」と答えるしかなかった。

当然「馬鹿なことしてないで片付けなさい!全くもう!」といつも通りのセリフを聞いた。

ばあちゃんは店先にいるじいちゃんに「あの子はどうして馬鹿なんだろう・・・どこで育て方を間違えたんだろう・・・」と嘆いていた。

じいちゃんは「中流家庭ごっこかぁ・・・そいつはよかったな」とけらけら笑っていた。

仕事の合間にじいちゃんが「おい!中流家庭ごっこっつーのはどうやるんだ?」と聞いてきた。

なので「エアコン」を使い「ソファー」に座って「マクドナルド」を食べると教えた。

マクドナルドっつーのを食うと中流家庭なのかぁ」と言ってお金をくれた。

「これで中流家庭になってこい!」と言われた私は500円玉を握りしめてマクドナルドに走った。

初めてのマクドナルドは大人の雰囲気がした。

当時はメニューも今みたいに多くなく結構シンプルなメニューでした。

ハッピーセットなんて無くてドリンクの種類も少なかった。

金額もお高めだった。気軽に行こうって言う感じではなかった。

当時のメニューはこんな感じ↓

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当時ハッピーセットがあったら迷わず買っていたと思う。

おもちゃが付いてくる食べ物なんて「グリコ」位しかなかったのだ。

みんな色々なものを買ってトレーに乗せて好きな席に行って座っていた。

このメニューを見てドキドキしながら「チーズバーガー」を買った。

その時の気分はハッピーセットだ。

 

チーズバーガーを買った私はお釣りとチーズバーガーを持ってスキップで家に帰った。

「これで中流家庭を味わえる!」とルンルン気分だった。

返って袋を開けたら部屋の中に一気にマクドナルドの香りが広がった。

半分じいちゃんにあげようと思ったが「俺はいらない、そーゆーのはじいさんが食うもんじゃねぇんだよ」と言ったので全部一人で食べた。

チーズバーガーはものすごく美味しくてあっという間にお腹の中に入っていった。

チーズバーガーの包み紙を丁寧に折りたたんで14インチのテレビの上に飾った。

中流家庭の人はしょっちゅうこんなに美味しい物を食べているのか・・・」と衝撃だった。

ばあちゃんはマクドナルドの匂いを嗅いで「あ!あんた何か買ってもらって食べたね!晩御飯食べられなくなるよ!」と怒っていたけど、中流家庭の味を知ってしまった私は店の売れ残りの夕食を食べる気になれなかった。

チーズバーガーの包み紙は次の日の朝には無くなっていた。

多分ばあちゃんが捨てたんだろう。

昨日のマクドナルドは夢だったんじゃないか?と思った。

 

それからも私の「中流家庭ごっこ」は続いた。

中流家庭ごっこ」をしている私を見てじいちゃんはいつもけらけら笑っていた。

ばあちゃんは「あの子は馬鹿だ・・・情けない・・・」と言っていつもぶつくさ言っていた。

じいちゃんは「貧乏っつーのはいいぞぉ!失うものが無いからな」と言って貧乏のメリットをあげたけど私は「貧乏でよかったなぁ」などと思う事は一度もなかった。

色々な工夫をしたけど貧乏は貧乏のままだった。

小汚い家は小汚い家のままだった。

 

大人になってから「電子レンジ」をよそからもらい、「エアコン」も導入された。

何処から拾ってきたのか分からない「ソファー」もあった。

あれだけ憧れた家電や家具が今そこにあるのに、うちはいつまでも貧乏で小汚いままだった。

そんな小汚い家での出来事を旦那に言うとビックリされる。

旦那は子供の頃から1000円もらうとマクドナルドでハンバーガーを何個も買う「中流家庭」の家に育っていたのだ。

ハンバーガーの包み紙もぐしゃぐしゃにしていて捨てていたらしい。

折りたたんでテレビの上に飾ったりしなかったらしい。

私の「中流家庭ごっこ」の内容を話すと「・・・なんかかわいそう。」と同情される。

でも今の私は「貧乏だけどなかなか楽しかったよ」と答える様になっていた。

貧乏を経験したから今のありがたみが分かるってもんだ。

何もなくても遊べたし、想像力と妄想力は「中流家庭ごっこ」によって随分鍛えられた。

無駄にポジティブに考えるのも「中流家庭ごっこ」のおかげだろう。

この無駄なポジティブさと無駄な明るさを見て「あいつは便所の100ワット」と言われたこともあった。

昔も今も私の頭の中は「ハッピーセット」なのかもしれない。

大人になって結婚して「中流家庭ごっこ」の必要がなくなった私は「もしも一つだけ願いが叶うなら・・・ビルゲイツと年収を交換してほしい。それがダメなら油田と天然ガスプラントが欲しい」と願うようになった。

金はいくらあったって邪魔にならないもんだ。

もし私が金持ちになったら井戸を掘りまくり、世界中にチーズバーガーを配りたい。

親みたいな旦那

うちの旦那は私の面倒をよく見てくれる。

私は人から「優しいご主人ですね~」と必ず言われる。

確かに優しいし文句の言いようがない旦那だ。

でも旦那は「優しい奥さんですよね~」と言われることは一度もない。

私は優しくないし、ワガママな嫁だし、仕事も家事もしないし、人から褒められる要素が一個もないので仕方ない。

「じゃあアナタ一日何してるの?」と聞かれたら困る。

何もしていないから・・・。

 

プロポーズは世の中のカップルにとって幸せの時間だと思うが私は違った。
病気や後遺症で私は結婚に対して乗り気ではなかった。
私は旦那に「結婚しよう」と言われた時「家事も仕事もしなくていいなら結婚したい。出来ればニートでいたい」とほざいた真正のクズなのだ。
私は私自身の面倒も見れないのに結婚して旦那の面倒なんて見れるわけがないと思ったのだ。
出来ない事は出来ないと答えた方が身のためだ。
旦那はそんな見事なクズっぷりを披露した私に「仕事も家事もしなくていいよ、今まで大変な思いしたんだから好きなことして」と優しく答えた。
そんなぬるま湯の中で私はぬくぬくと旦那に甘やかされ続け今の私がいる。

 

一応ニートとは本当の所何なの?と思いWikipediaで調べてみた。

ニートNEET)

Not in Education,Employment or Training,でNEET

就学・就労・職業訓練のいずれも行っていない事を意味する用語

15歳から34歳までの非労働力人口のうち通学・家事を行っていない者を刺しており、「若年無業者」と略称している。

ほうほう・・・家事ちゃんとしてないからやっぱり私はニートなのかも・・・。

今はニートだけど35歳からはニートってどうなっちゃうのよ!と思い「ニート 35歳からの呼び方」で調べてみた。

そこには「無職」と言う普通の言葉が出て来た。

「専業主婦」と肩書が一応あり「専業主婦」と呼ばれているが家事をしていない私はニートだろう。

そして35歳になったらただの無職になるのだろう。

世の中のちゃんとしている専業主婦の人に申し訳ない。

私みたいなのが居るから専業主婦のイメージが悪くなるんだろうなぁ・・・と思う。

 

朝6時30分に旦那に叩き起こしてもらって私の一日はスタートする。

旦那は6時30分頃に家を出るので半分以上寝ぼけた顔で「いってらっさ~い・・・」と一応見送る。

見送った後テーブルの上に旦那の作ったおにぎりがちょこんと乗っかっている。

そのおにぎりは私の朝食だ。

見送った後にパソコンの電源を入れる。

パソコンを眺めながら朝食のおにぎりを食べて、エナジードリンクを飲む。

これで私のやる気スイッチはオンになる。

じゃあそれから家事をするのかね?と聞かれたら「いえ・・・・しません」となる。

朝6時30分にパソコンに向かって旦那が帰って来るまでほぼパソコンの前にいるのだ。

途中買い物に行ったり洗濯ものを取り込んだりはするが大した労働ではない。

そんなにパソコンで何してるの?と聞かれたらブログを書いたり、エッセー公募をチェックしていくつかのタイトルでエッセーを書き応募するとしか言えない。

「作家さんなの?」と聞かれても「違います」となる。

私はエッセー賞の賞金に目がくらんでエッセーを書いて応募しているだけなのだから・・・。

最優秀賞の賞金30万円とか書いてあると欲が出てくるのが人間ってもんだ。

宝くじみたいなもんで「30万手に入ったら何しよう・・・」と考えながら応募してみる。

食事の用意位はするけど、用意しない日もある。

夕方4時位に「今日はご飯の支度がありません・・・申し訳ないですがお弁当を買ってきてください」とメールをする。

すると旦那がせっせと弁当を二人分買って帰って来る。

好きな事しかしないダメダメの私を旦那は温かい目で見守ってくれている。

感謝しかない。

 

一つの事をやり始めると夢中になってしまう。

お風呂に入りなさいと言われても「うん・・・分かった」と口では言いつつ実行しない。本を読んでいたりするとそっちに夢中になってしまうのだ。

痺れを切らした旦那に強制的に風呂に連れていかれる。

決して私は風呂が嫌いなわけではない。むしろ好きな方。

頭を洗うのも旦那が洗う。

以前誰かに「コンディショナーは髪に塗ってからちょっと置いてから流すとサラサラになる」と聞いたのでコンディショナーを塗ってちょっと置いた。

慣れないことをしたため、コンディショナーを流し忘れてそのまま寝てしまって、朝髪の毛がガチガチになり大変な思いをした事があった。

それにシャンプーも「適量を髪で泡立てて・・・」とか書いてある。

「適量ってどんくらいよ・・・何回プッシュすればいいのさ・・・」とか思っているうちにどんどん時間は過ぎていく。

旦那はせっかちなのでそんな私を見ていられないのだ。

私があれこれするより旦那がちゃっちゃとやった方が早いのだ。

旦那が頭を洗ってくれている間に自分で体を洗う。

もちろん旦那が居なくても風呂は入れる。

でも仕上がりが違うのだ。

髪の毛も旦那が拭くのと私が拭くのでは随分と差がある。

私が拭くとどういう訳か雫が垂れてくる。

ここまで書くと本当にダメ人間だなぁとつくづく実感する。

旦那と言うよりもう「親」である。

 

何で私と結婚したのか・・・私との結婚に何のメリットがあってしたのかわからない。

私が旦那の立場なら絶対に私と結婚しない。

約8年前癌になった時「私はいつどうなるかわからないから、もしいい人が居たら付き合ったり結婚したりしてもいいんだよ」と言ったことがあった。

でも旦那は「う~ん・・・別にいいよ。今更誰かと付き合うとか考えてない」と言っていた。

旦那は本当に誰とも付き合わず手のかかる私と結婚した。

物好きとしか言えない。

私もちゃんとしたいと考えてはいるのだがちゃんと出来ていない。

どうやったらちゃんと出来るのかもわからない。

「精神発達遅滞」を診断された時「あぁ・・・そういう事だったんだ・・・」と深く納得した。

旦那も「もともとこの子は何かが足りないと思ってたから別にそういう診断されてもこの先変わらないよ」と言われた。

そう・・・いつも私は何かが足りないと思っていた。それはIQだった。

得意な事と出来ない事の差がありすぎる。

文章を書くのは得意だが数学なんて分数でつまづいてそのままだ。

小数点だってよく分かっていない。円周率だってよく分かっていない。

知ったかぶりをして「麦茶は四分の五残ってるよ!」と旦那に言ったら変な顔をされた事もあった。

格好つけるのをやめ、知ったかぶりをしないで生きようと思った時、私は楽になったが旦那は大変だ。

「一体私は何を頑張ればいいのでしょうか?」と聞いたら「別に頑張らなくてもいいんじゃない?俺は一日中パソコンの前で文章書いている方がすごいと思う。俺には絶対に出来ない・・・」と返って来る。

じゃあ今やっている事を頑張ろうかね・・・となる。

ブログを書いていても、エッセーに応募してもニートニートのままである。

別にもうこの際生きていればニートでもクズでも無職でもいいじゃないか!と開き直るのが私である。

「私はちゃんと出来ません」と言ってしまえば心の中も随分楽になる。

面倒見のいい旦那が「優しい素晴らしいご主人だね」と言われるのもここまで書けば納得できるってもんだ。

でもたまには私だって褒められたい。

「優しい奥さんですね」と言われないのは仕方ない。

「しっかりしてる奥さんですね」と言われないのも仕方がない。

褒めるところが自分でも思いつかないのだから世間様は私の事を褒めようがないだろう。

いつの時代もダメダメな人で過ごしてきた。

そんなダメダメの人間を褒めたのは医師だった。

「このIQでよくここまで頑張ったね!今まで辛かったでしょう・・・いっぱい努力したんだね!」と言われたのだ。

今まで私の異常に気が付いていた人は大仏先生位だろう。

「人の話を聞かないんじゃなくて、人の話を聞けないんだ」と言った大仏先生。

大仏先生以外の人は「のんびり屋」とか「やる気がない」とか「ダメな子」として扱ってきた。

私はダメ人間の扱いに慣れっこになっていた。

努力なのか何なのか分からないけど、私は良くも悪くも見た目は普通だ。

ある程度の日常会話なら普通に出来る。難しい会話になると多分へらへら笑っている。

政治とか経済とか言われても家のお金の管理でいっぱいいっぱいの私に国のお金の事を言われてもピンとこない。

お金の計算は電卓と家計簿アプリと保険屋さんに助けてもらっている。

私があれこれ考えなくても世の中は道具の力で結構簡単になっているのだ。

面倒見のいい旦那に支えられ、スマホに助けてもらって私は生きている。

きっとスマホがなくなったら私は終わるだろう。

私の足りないIQを補うのは旦那とスマホなのでどちらも大切にして生きて行く。

日に日に旦那が親みたいになっていく・・・。

なるべく迷惑をかけたくはないがこれからもきっと迷惑をかけるだろう・・・。